〜5だか8だか2だかな?〜
2だったような気がしています。
昔はよく市が立っておりました
5のつく日とか
8の日とか
どこの通りがなんの日だとか
祖母がよく申しておりました
「今日は8の日だから◯◯で市がたつよ」
みたいなこと
(これはその頃のお正月。祖母との写真が見つからなかった^^;)
子供心になんだかワクワクして
連れて行ってもらえるのかどうか
というのがその日の最大の関心事になります
お小遣いで買えるものと言えば
大したものを買える訳でもなく
また、大したものを売っている訳でもなく
リヤカーがお店
みたいなお店や露天商の並ぶ
一夜のちょっとした商店街です
それでも連れて行ってもらえるのは楽しみでした
提灯だけで照らされた道に
少し怪しさもある品物や商人たち
持っているお金ギリギリで買えるか買えないかの
黄色はもちろん、ピンクや青のひよこは
毎回垂涎もの
手を引かれながらも
ふり返りふり返りしながら
幸いなことにとうとう一度も買えずじまいでした
お鍋を直したり包丁を研いだりするおじさんも
薄暗い中、リヤカーの隣に並んでいたり
そのリヤカーには箒やヤカン、たわしなどが所狭しと並んでおり
用のない子供達にとっても
ちょっとした魅力的なところで
一応何かを探したくなる空間でもありました
「きいち」のぬり絵や文房具のようなものも
飴細工も雑多のものが隣り合わせになっておりました
おしゃれの対局にある
戦後を引きずっている風景だったかもしれません
市の大元は何か信仰的なものがあったのでしょうか?
それとも露天商が計画的にあちらこちらを回るために
決めた日程だったのでしょうか?
提灯に照らされた露天商たちは
どこか生き生きとしていました
今ではその道に
チェーン店の居酒屋さんが並んでいます
時は移り風景も変わるし世の中も変わります
今はとても便利な時代で机の前から動かなくても
世界中のいろいろなことが瞬時にわかり
買い物も仕事もでき、人を動かすこともできます
そんな中で私が今書道をお伝えしている意味はなんだろう
墨をすり筆を持つ心の豊かさや
日本の伝統文化を一緒にお伝えしたいと思っています
静かにゆったりとした自分だけの時間を過ごす
これも大切なことだと考えています
文字の形を整えるのは技術です
技術の習得はさほど難しいことではありません
ゆったりした自分の時間を持つこと
それは心にゆとりを持つ豊かな時間です
その豊かな時間がもたらすものは教養と品格だと思っています
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